歩いて食べる
★★★☆☆
1991年にマガジンハウスから出た単行本。そのときは文庫化されなかったのだが、10年あまりたって、「郷愁」という意味での価値が出てきたことから再刊されたらしい。
新たに一章が付け加えられているほか、各章ごとに2004年時点でのデータが書き加えられている。
東京の町をぶらぶら歩き、美味しいものを食べたり、珍しいものを見たりという、散歩の本。取り上げられているのは、東京タワー周辺、浅草、国立、原宿、柴又など。わりと古い町の姿を残している場所が多く、確かに郷愁をそそられる。
これを片手に散歩する人もいるらしい。私もやってみよう。
しかし、紀行文としてのレベルはあまり高くないように思う。