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古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

価格: ¥420
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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名著 ★★★★★
本全体が良いとは思いません。
しかし前半部分のシュリーマンの自伝的な話はとても良いです。
読みにくい部分も多々ありますが、それを補って余りある情熱にあふれた名著です。

特にシュリーマンの考古学にかける執念に胸をうたれます。
色々な苦難や、妨害や、抵抗や、非難にもあいますが、それでも頑張って数々の大発見をしてしまうところが感動します。

敵が多いシュリーマンだったようですが、とにかく必死にがむしゃらに夢を追いかけ誰にも成し遂げなかったことをやってのけたその姿に僕は好感を抱きました。

この本が本棚に置いてあるだけで熱が伝わってくるようで勇気がわいてきます、絶対に手元に置いておきたい本です。
一度読んでみる事をお勧めします。
大声でたくさん音読を ★★★★★

 昔、ラジオで「百万人の英語」を聴いていると、
同時通訳の神様といわれる講師の國弘正雄氏が本書を推薦していました。

 同氏は、シュリーマンの語学学習法にからんで、
こんなことを言われたように思います。
"Learning a foreign language is a job which is never finished." 
急いで駅前の書店に行き本書を購入したのを覚えています。

 以下は、シュリーマンの語学学習に関して特に印象に残った箇所です。

・私の努力は、まず読みやすい字を書くことから始まった。
・私の年収は八百フランにすぎず、私はこの半分を勉学にあてた。
・みじめな境遇と、努力すればそこから抜け出せるというしたたかな見通しほど
勉学に拍車をかけるものはない。

・ミンナにふさわしい人間になりたいという願いが、不屈の勇気を呼びさましていった。
・大きな声でたくさん音読すること、ちょっとした翻訳をすること、
毎日一回は授業を受けること、興味のある対象について常に作文を書くこと、
そしてそれを先生の指導で訂正すること、前の日に直した文章を暗記して、
次回の授業で暗誦すること。

・私の記憶力は、弱かったのだが、……こうして私の記憶力は徐々に強くなった。
・大声でたくさん音読をしたおかげか、……私の胸の病は治ってしまい、
以後も再発することはなかった。
・私はロシア語ができればもっと有用な存在になれると思ったので、
この言語をも勉強し始めた。

 私は、本書がきっかけでラジオ英会話のスキットの音読を十数年続けたことがあります。
シュリーマンの光と影。 ★★★☆☆
現代作家の巨峰のひとつであり、最高の読書人でもあったヘンリー・ミラーが
人生で最も影響を受けた100冊のなかの一冊として挙げている本。

ミラーはいう。
「ぼくの先蹤たちはみな、ロマンチックで、デーモニッシュで、
告白的で、主観的なタイプの作家たちだ」と。

シュリーマンもそうしたタイプの人物の一人なのだろう。

『古代への情熱』の冒頭、シュリーマンは書く。
「わたしの後半生の活動はすべて、わたしがまだほんの子供だったころに
受けたいくつかの感銘によって規定されたのだ」と。

彼は少年期、朝の5時から夜11時まで働きづめに働いて、
「勉学に向ける時間の余裕は全くなかった」。
「1枚の毛布を手に入れるために上着を売りに出した」。

「暖房もないみすぼらしい屋根裏部屋で、冬は寒さに震え、
夏は焼け付くような暑さに耐えながら」、
彼はいくつもの語学を超ハイスピードで習得していく。
その習得の仕方なども具体的に記述されている。


この文庫本の39ページ目までは、
シュリーマンが一人称で記述した自伝の文章で、
最初の発掘までが語られる。

そこから後は、彼の文章を引用しながら、発掘活動の叙述。

典型的なひとつの立身出世物語としても読めるが、
彼の側面について、「病的な虚言癖」や、
「研究者全員がシュリーマンの自伝が虚偽に満ちていることを認めている」、
「幼年時代にトロイに関心を持っていたという記述は存在しない」などと
指摘されたりもするのは、著名な成功者が避けられないことなのか。
男のロマン? ★★☆☆☆
本書を何故手にとったかというと…何の本だったか忘れてしまったのですが、土井英司さんのオススメ書籍として紹介されていて(たぶん。)、気になって買ってみたという経緯でして…
奥付を見てみると、やはり結構売れているようで、38刷でした。
シュリーマンは、子供のころ、お父さんが読み聞かせてくれたギリシャの歴史物語に夢中になります。そしてなんと、大人になってから、物語に出てくる「トロイア戦争」は実際にあったことだという信念を裏付けるべく、古代史の研究、発掘をはじめ、見事証明するというなんとも青くさく情熱的な一生を送った人の自伝でした。「オーラの●」的に言うと、「前世はギリシャ人で、トロイア戦争の兵士でした」系なのでは〜??(笑)なんて思ってしまいました。
ご本人はドイツ人さんですが、もちろん結婚した奥さんは「ギリシャ人」です。私には、これほどまでにこの本が人気がある理由が正直よくわかりませんでした。男のロマンってやつなのでしょうか。また30代か40代になって読んでみたら良さがわかるのかな。ただ、シュリーマンさんの情熱には、本当に感服!! また、商売で巨万の富を築いているので、仕事もできて、青春の心も失わないイイ男だったのだろうことはわかりました。
モチベーションの起爆剤に ★★★★☆
幼いころに絵本で読んだトロイ戦争の物語に感銘を受け、世間の常識と通説に抗し、トロイは実在すると本気で信じたシュリーマン。本書は、苦境に屈することなく学問に励み、経済的成功を収め、それをもとについにはトロイの遺跡の発掘に成功したシュリーマンの自伝である。

真の意味で「自伝」と呼べるのは「一.少年時代と商人時代」のみであり、残りの各章はシュリーマンの死後、残された妻ソフィアが、シュリーマンと親交のあった研究者らの助力を得て、シュリーマンの諸著作をベースにトロイやミケーネの遺跡発掘の過程やエピソードを描写するものとなっている。第一章におけるシュリーマンの苦難をものともしない情熱や、ギリシア語、ラテン語、ロシア語など極めて多数の言語を次々と習得していった努力と学習方法には、読んでいて触発させられる。一部に事実でない事柄が盛り込まれている点をもって本書を痛烈に批判しているレビューが見られるが、学術研究ならともかく、自伝とはえてしてそういうものであり、その点をもって本書を全否定するのはもったいないだろう。夢や目標に向かう中で時に壁にぶつかったとき、本書は壁を乗り越えるためのエネルギーを与えてくれる一冊になるだろう。