25年ぶりの名書復活
★★★★★
インテリ系,総合職系,男女雇用機会均等法系,高齢出産系のお母さんに圧倒的な支持を得ていた
超絶育児書『良いおっぱい悪いおっぱい』が、著者伊藤比呂美母子の25年後を書き加えて
再出版された。これは売れる.と,思う。
あとがきにおもしろ逸話が示してある。
作者は,25年前に書いたあからさまな妊娠についての文章を,削りたくてしょうがなかった。
しかし若い独身の編集者は,温存を願う。そのせめぎ合いでできたのが本書である。と。
ならば、つまらなかろうはずがない。
25年前,作者が自らに問うた質問
「分娩はつぎのうちどれに近いですか」
1、排便
2、月経
3、オーガズム
4、性交
に25年まえどう答え,そして、25年後どう答えるのか。興味は尽きない。
こんな育児本が欲しかった
★★★★★
「胎児はウンコである」「育児は手抜きが肝心」と言いながらも
愛情に溢れた、出産・育児エセイ。
著者によるイラストも楽しい。(股から赤ちゃんが出てくるイラストは特に最高!)
妊娠中に読んで、いろんな悩み・不安が吹っ飛びました。
何だか分からないタレント育児本や、研究者のおせっかいな育児本より
こんな素敵に手抜きな育児本を読むべき!
育児エッセイの原点
★★★★☆
詩人・伊藤比呂美の記念碑的育児エッセイ。80年代半ばから90年代前半にかけ、育児雑誌『プチタンファン』読者の圧倒的な支持を受けた連載に若干加筆し単行本化したもの。妊娠から出産まで、のちに続く『おなか ほっぺ おしり』シリーズの原点である。「ゆびのほねもしっかりかんじて」という鋭敏な感覚を備えた詩人である伊藤氏の痛快な文章とイラストは、妊娠の予定があるあなたもそうでないあなたも楽しめること必至。ブルーな気分も、パンキッシュな筆者の姿勢によって雲散霧消。女性だけでなく、男性もピーコも、ぜひ。
子供大好きのみなさんへお勧め
★★★★★
育児真っ最中の私にとって、共感できる部分がたくさんある本でした。一人目の子供には、神経質になりがちですが、心をおおらかに子供とまっすぐ向き合っていれば、少々の手抜きはなんのその・・・・・。妊娠、出産、育児と何者にもかえがたい貴重な経験を、うそいつわりなく楽しく書いている本でした。一気に読みきれる、楽しい本です。
名言「胎児はウンコである」
★★★★★
伊藤比呂美さんの、きれいごとなし・現実むきだしのマタニティライフがとってもたくましく魅力的です。妊娠して鬱々しているときに読むのはおすすめ。「胎児はウンコである」などの名言・珍言に心はいつしかなごみます。また学習意欲旺盛な著者による、書評コーナーはたいへん参考になります。これを機に自分らしい妊娠・育児の世界を追究するのもよいのではないでしょうか。