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Story Seller〈2〉 (新潮文庫)

価格: ¥767
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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"面白いお話"・・・? ★★☆☆☆
キャッチコピーと、評価の高さに惹かれて読んでみました。その結果、私の小説に対する感覚は世間一般のそれとは大きく異なるのだろうか・・と、頭を捻らざるを得ませんでした。
申し訳ないが、私的にはどれもまったく面白みを感じることができませんでした。。「1」のほうは興味を持って読んだお話が一つだけありましたが・・。
どちらのシリーズも、はっきりとミステリーとかホラーとかのジャンルに収まらない現代の日常を切り取ったようなお話の数々で、登場人物が不快(不可解?)な人が多く、魅力も感じなければ感情移入も出来ない。読後感が良くないのです。結局この話は何を言いたかったのだろうとあやふやな気持ちのまま終わってしまうお話がほとんどで、私にはついて行けませんでした。

今、旬の作家人を揃えているわけですよね。その人たちが好きな人にはお奨めできるのでしょうが、これはちょっとクセのある、要注意のシリーズだと思います。少数意見かもしれませんが、あえて記しておきます。
玉石混交その2(前作より石多し) ★★★★☆
人気作家及び人気作家候補による短編集第2段。
沢木耕太郎「マリーとメアリー」
伊坂幸太郎「合コンの話」
近藤史恵「レミング」
有川浩「ヒトモドキ」
米澤穂信「リカーシブル」
佐藤友哉「444のイッペン」
本田孝好「日曜日のヤドカリ」

前作からは道尾秀介が外れて、沢木耕太郎が参戦。結果は、3勝5敗かな。
沢木耕太郎は物語ではなく得意のエッセーという反則(?)技使用。佐藤
友哉は、前作同様、関連する長編があるサイドストーリーっぽくて判りづ
らい(そうでなくても、あまりにスタイリッシュを狙った文章が好みでは
なかったです)。

良かったのは、伊坂幸太郎「合コンの話」。飽きさせない展開と、綿密な
構成を元にした最後でのオチ。最近の作品は実験的なものが多いけど、本
作は王道を行く感じの作品です。また、本田孝好「日曜日のヤドカリ」も、
話の展開も早く、ちょっといい話です。

短編だから空いた時間にも読みやすいし、新しい作家開拓にも適した本です。
さすが新潮社Story Seller編集部! ★★★★★
マリーとメアリー ポーカーフェイス(沢木耕太郎)
本書では唯一のノンフィクション作家さん。後から調べたら非常に有名な方だということで、さすが新潮社Story Seller編集部、と思いました。
雰囲気がお洒落で、へぇ―っと勉強になることがいくつか。ノンフィクションはあまり読んだことがありませんが、非常に興味をそそられました。

合コンの話(伊坂幸太郎)
相変わらず伊坂さんはアイディアマンです。初めはその奇妙な雰囲気に違和感を感じますが、玄人の伊坂ファンが安心できるラストがきちんと用意されています。最近の伊坂さんは書きたいものを書いてると言っている通り、本当に自由ですね。作家としてそういう地位を確立したということでしょうか。

レミング(近藤史恵)
またサクリファイス関連でした。近藤さんは元々スポーツ系というわけではなさそうなので、違った一面も見たいと思っていたのですが…残念。
内容はまぁシンプルで読みやすく、盛り上がりに欠ける以外は悪くありませんでした。

ヒトモドキ(有川浩)
この作家さんはどれだけ引き出しを持っているのでしょうか。今回もラブコメテイストかなぁ、と予想していたら、ものすごく裏切られました。
身内関係でのこういうトラブル(他の方のレビューを参考に)はよく耳にします。ですが、それにスポットを当てて見事に描き切る有川さんが見事。これからも期待している作家さんの一人です。

リカーシブル―リブート(米澤穂信)
もともと長編であったものの一部を短編として出した、と米澤さんのHPで拝見しましたが、そのせいか中途半端さが本作で一番強く感じられます。私は米澤さんの描く女性心理やどこか寂しげな風景描写(ボトルネックの東尋坊など)が好きなので、その点では満足しました。

444のイッペン(佐藤友哉)
前回は主人公のキャラ設定が掴めなくて苦労しましたが、今回は自然に読めました。今回も登場する探偵役の赤井のセリフが印象的です。
『こうやって歩くと、私たち恋人同士に見られてしまうのではありませぬか?』こんな女子高生がいたら可愛い(?)ですね。ミステリーとして読むというよりは、主人公の内面を中心に読む作品だと思います。

日曜日のヤドカリ(本多孝好)
私は本書で一番好きです。小学5年生の弥生さんと、血の繋がっていないお父さんのお話。決して涙を誘う話ではないのに、不覚にも最後は泣いてしまいました。こういう家族の形があったっていい。互いを慈しんで、大切な何かを交換し合えるなら、血縁なんて関係ないじゃないか。本多さんが描く物語は、強く、しなやかで、私に明日を生きる勇気をくれます。

総括
全体としてStory Seller1の衝撃には敵わない印象を持ちましたが、本書も大切な部分―作家の個性と読みやすい分量―は持ち合わせていました。
どの作家さんも今が旬の方ばかりなので、これを機会に読書の幅を広げていけると思います。
お目当ての作家以外の作品も楽しめて、お買い得。 ★★★★☆
伊坂幸太郎を読むために購入。
「合コンの話」は、同時間に発生した恐ろしい殺人事件が、
直接的には関係しないものの、妙な伏線になって、全体に
緊張感を与える作品。男女の微妙にずれた心理を
短い会話の中で詳しく描き出すあたりは、これぞ伊坂幸太郎!
とファンならずとも、おおいに楽しめるだろう。
安心して読める ★★★★★
Story seller の(1)が大変良かったので「流れ」で買ったが
このシリーズは反則的に面白い。
「面白いお話売ります」 の惹句には偽り無し。

「反則的」と言うのは ちょっとこの構想には 他の編集者は敵わないのではないか
と思えるからである。 人気作家7人のアンソロジー。
ほぼ「無敵」に近い。

どの作品もさすがに それぞれ 楽しめるが 
伊坂幸太郎の「合コン」は秀逸だ。