200ページの薄い本だが中身は濃い
★★★★★
私は北海道が好きで、よくバイクなどで訪れている。だからつい手にとってしまったのだが、
思いのほか素晴らしいエッセイだった。
執筆者は「商品説明」の通り。それぞれの人が、それぞれの立場から、それぞれの意見を言う。
大げさにいうと、「北海道への愛」が感じられる本だ。
12人とも、映画や文学など、様々なジャンルを通して北海道と接してきた。
だから、仮に故郷ではなくとも、第二のふるさとのような思いがある。
そのことが、てらい無く、ストレートに出されたエッセイ群である。
この新聞企画を考えた朝日新聞北海道の羽毛田記者の「あとがき」が、素晴らしい。
仮に北海道に住んでいなくても、自分の故郷と重ね合わせて読める本だ。