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軍事研究 2010年 06月号 [雑誌]

価格: ¥1,080
カテゴリ: 雑誌
ブランド: ジャパンミリタリーレビュー
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注目すべき特集記事 ★★★★★
 
表紙になっている米軍の歩兵用動力スーツ(人間形外骨格)も興味深いですが、注目すべきは特集記事の『三菱重工の目指す将来戦闘機』。

F−2の生産終了とF−X選定の遅延に航空業界が揺れる中、国内唯一の戦闘機メーカーである三菱重工の先進技術実証機(心神)設計チームリーダーに取材し、国産戦闘機開発についての考察を載せています。(リーダーの方はF−2の開発立ち上げにも関わったベテランだそうです)ステルス技術、推力偏向機構、エンジン飛行統合制御等、次期国産戦闘機に必要とされる技術研究が順調に進んでいる旨が述べられています。またウェポン内装化空力技術等の研究も始まるそうです。

『実証機が順調に進めば、将来国産戦闘機にも取り組みたい』
『実証機終了後、速やかに戦闘機開発に取り掛かりたい』
『(政府には)国産戦闘機開発の意思を示してほしい』

リーダー氏のこの言葉、そしてF−2生産終了を受けて防衛分野から撤退するメーカーが相次ぎ、三菱重工がそれらの慰留につとめ、あるいは代替品の調達を行っているという事実を見るにつけ、『準備はできている。はやく決断してくれ』という三菱の心の叫びが聞こえてきます。長く防衛産業を担ってきた企業であり、だからこそその叫びは切実であるように思えます。

実際、F−XX(次次期戦闘機計画。今回のF−Xには間に合わない)の機会を捉えての国産戦闘機の実現可能性については、エンジンも含め『技術的な目処が立ちつつある』とのことなので、後は政府の戦略的判断を待つばかり、という事かも知れません(現政権にそこまでの戦略があるかどうかは別問題ですが)。

兎も角戦闘機ファン、特に心神や国産戦闘機に注目している方は必読です。