もう一越えの踏み込みを!?
★★★☆☆
今回の特集1で、日本の新興宗教についてそれなりのアプローチをしてくれてゐると思ひますが、どうも隔靴掻痒の感じかしてなりません。言って見れば表面的な興味本位の芸能レポートのやうで物足りませんでした。創価学会は世襲をするのか、幸福の科学は高学歴層だとか、新興宗教は結構お金をもってゐるが余り策がないとかのコメントだけなのです。現代の宗教事情に切り込む倫理的な視点等もあっていいのではないか?と思ってしまひました。
特集2での「スパイのすべて」は、一見国際情勢は協調的と見える中で激しい諜報戦の現実と現場感覚を伝える記事が満載で、リアリティがありました。特集以外では、ゴー宣の自衛隊の少年工科学校報告、大前研一の沖縄再生策は、現実を再構成する力と可能性を感じました。その秀逸さに少し感動しました。
パウル君に負けないように・・・
★★★★★
SAPIOしか知らない「スパイ特集」が面白い。日本も早急に防諜体制を整えるべし
・・・と昔から言われていたが、いまだにスパイ天国のままらしい。虚しい・・・。
ところで小沢一郎の党首選への出馬がとりざたされているが、世論等々を考えると出馬することはまずないだろう。
土壇場になって後継者を御指名するための事前工作ではないだろうか。ならば誰を御指名するのか・・・。
今、出馬したがっている海江田さんではなく、小沢一郎に出馬しろといっている原口大臣が怪しい。
「出馬しろ」とエールを送っている以上、御指名されたら時は断れないからな・・・。虚しい・・・。
スパイ特集
★★★★☆
今号はメインの宗教特集よりもスパイの特集の方が読み応えがあった。
特に落合信彦氏がかつてスパイとして潜入取材した話はかつての氏の著書を思い出し面白かった。
また、ゴー宣は自衛隊を取りあげ、次号が楽しみな展開。
落合氏と佐藤優氏のインテリジェンスに注目。
★★★★★
今回のSAPIOで私の目に留まったのは、合衆国内でのロシアのスパイ検挙の事例である。 以前に、落合氏や佐藤氏の国際情勢に関する著書を拝見し、とても興味深い情報を提供する方々だったので、 本号の記事はとても興味深かった。 私自身、対外諜報・国内防諜(カウンターインテリジェンス)についてのとても興味のある人間なので 食い入って記事を読ませていただいた、今号の考察はお見事だった。
また、大前氏の「人間力の時代」も沖縄に対する意見は参考になった、頭を下げ続けるだけでは沖縄の将来はない。
小林よしのり氏の漫画は、今回は「少年工科学校」が主題だった。 若き自衛官達の勇ましいその姿が伝わったと思う。 ただ、学長の方との対談の際に自身のネットでの誹謗中傷の経験を展開するのは私としては以前の氏の態度からして疑問だった。 評論をしていれば、当然ロクでもない輩が罵詈雑言を投げつける事もあるだろう。、 だが、ご自分の体験に対する私的な意見を対談の場面で持ち込むのは場違いではないだろうか? それに、氏はネットで交わされる事なぞ「便所の落書き」と揶揄していたのだから、 その程度の事無視すればいいものを、わざわざ相手をしているのは氏の人柄が良すぎるのかどうかはわかりかねますが、失礼な言い方をすれば「ずいぶんとケツの穴の小さい反応だなぁ・・・」と言わざる負えなかった。
宗教ですか・・・
★★★☆☆
今回の表紙にデカデカと「日本の宗教を仕分けする」とあるが、私はあまり関心が湧かなかった。
唯一まともに目を通したのは、幸福の科学の大川氏について書かれた記事のみ。こちらのマーケットでもよく目にする氏の著書。なんとなく胡散臭い感じ(根拠のない直感だが)がするため、いまだどれも未読である。今回、その作り方が書かれている。
どうしても胡散臭く見えてしまうのには理由がある。まず、本誌に紹介されている著名人とのインタビュー、これに作為が感じられること、加えて、やはり売る事が第一だからか国内外に著名な人物しか登場しないことがある。
本誌とは関係ないが、芸能人やアーティストのライヴも一種の宗教だと思う(もちろん、本誌のものとは性格が異なるが)。昨年、あるアーティストグループのライヴの模様を撮影したDVDを観たとき、ふとそう思った。
それから、戻って『ゴー宣』について。私も今回からの国防論には期待していた。正直なところ、今回の内容に私も残念に思う。私もだが、取材対象になった「少年工科学校」については何も(その存在すら)知らなかった。紹介部分についてはいいのだが、欄外の一部と氏の主張が述べられている所に見苦しい(読むに耐えない)ところがある。その論調に上から目線というか自己中心的な印象が感じられ、甚だ不快に思った(これは今回に限らず、最近ずっとである)。
私は所謂“アンチ(反)小林よしのり派”ではないつもりである。たとえば、大東亜戦争や靖国神社の存在意義についての氏の見解に異論はない。しかし、今回はなかったが天皇論については少し距離を置いている。というのは、氏が絶対の信頼を置いている(と思われる)田中卓氏についてよく知らないからである。本誌で他に名前が出ているお二方については論文や著書を読んでいる、特に所功氏については、多少はその人となりについても知っている(つもり)である。
私はよく知らない(あるいは信頼していない・できない)人の意見を鵜呑みにすることはしない。無条件に信頼・信用して意見を述べてもそれは所詮代言・代弁にすぎないからである。
やや尻切れになったが、終わり。