本のタイトルが大げさなのが気になりますが
★★★★☆
最初の100ページ程で、著者の体験談をベースにして、
会社を建て直すための会議を開く小説が展開していきます。
この小説が、なかなか良く出来ていて、読み物としては
面白いのですが、「すごい会議」というタイトルを期待
すると、肩すかしを感じるかもしれません。
小説を通して、著者が提唱しているような会議のやり方を
1パターン知ることができるというのが、掛け値のない
この本の内容でしょう。
最後の50ページほどは、実際の会議の進め方の
ワークシートが附属しています。
この本の通りに会議を進めることは難しいと思いますが、
示唆に富んだ内容が多いことは確かです。タイトルが
大げさなのが逆効果な気がするのですが、内容的には
悪くない本だと思います。
会議本なのにストーリーがあります。
★★★★☆
最初の1章、2章は読みたく無いって思うほどの内容。
会議は関係無いし「オレは凄いぜ」って自慢話か何かだし、
毎日聞いている自慢話でうんざりな所に塩辛を塗られた気分になります。
3章になり具体的な会議の話になって
ようやく1章、2章の意味が解かってきます。
会社に居る毎日が自慢話のオレ様をどうやったら
納得させる事が出来るかを書いています。
そのオレ様が作者だから面白い。
会議の進め方と同様、人の心理をつく様な本の構成は
流石としか言いようがないです。
出来ていない自分を見つめるのは本当に難しいと思います。
それを上手くさらけ出して共感を呼び、その上で
どう改善したかを説明する。
なかなか偉くなると出来ない事です。
確かに「すごい会議」ですが、全体的にアメリカンナイズされていますので
実行出来る日本の企業は少ないかも知れません。
参考に出来そうな所はいくつもありそうですので
本書を参考に会議を進めて行きたいと思いました。
会議本であり、半生記であり、企業変革本
★★★☆☆
2ページめくって、「以前、読んだことがある」ことを思い出した。1時間で読めてしまう本だし、題名の「すごい会議」を期待して読むと肩透かしをくらうかもしれないが、著者の反省が波乱万丈で面白いこと、それに納得できるポイントも多々ある。例えば、会議の進行については、
・書いてから発表する: 書いているときは他人の意見に左右されないので、こうするだけで多様な意見が出やすい。
・会議では「提案」「リクエスト」「明確化のための質問」以外の発言は、99%無駄: 「コメント」という名で、内容に価値を加えない、自己満足的な発言をする人がいかに多いことか。
でも、実際に参考になるのは、会議以外の、普段の仕事のしかたや会社の運営についてのチップス。例えば、
・問題を「どのようにすれば〜」に置き換える: これは、問題提起だけでなく、その解決法を考えるという意味で、とても有効。
・「友人に勧める」という機能がネットでの成功のポイント: 今のクチコミ・マーケティングの基本に、当時既に気がついていたのは大したもの。
・相手に熱意を持って売り込む。どれだけ「伝わるか」が大きな差を生む: これはまさに、営業であり、社内プロジェクトを進めていく時のの基本中の基本。
・「お祝い」をすると、前進していることが確認できる: 「セレブレーション」が、会社の社風やモチベーションの大きなポイントである、ということ。
・作業ではなく、素晴らしい成果を求める: 目的や結果(ビジョン)を共有して、それを目指すことが士気のために大切。そのための「作業」を求めるのではなく。
・いまのやり方でできる目標は、目標と呼ばない: 目標をたてる目的は、その達成のために何かを変えること。変えなくてもできる目標なら、たてるだけ無駄。
等々。会議のマニュアル本としてだけではなく、波乱万丈の人生を送っている著者の半生記、それに会社の方向性を変える企業変革本として、得ることはあると思う。だけど、どの面でも「帯に短し、たすきに流し」と思うし、ここで提案されている「すごい会議」の汎用性は一部の人にしか無いと思うので、☆は3つのみ。
前のめりになる。。。
★★★★☆
割りとアメリカンな感じの“会議充実”のための攻略本です。
すごい会議をするためのヒントが書かれています。
マンネリで退屈な会議に「喝!」を入れるための特効薬になると思いました。
価値を見出すのが困難なタイトルです
★☆☆☆☆
「山師(経営者含む)が集まって合議するヒント」の要旨を「必要なボリュームの20倍かけて説明している」本です。
まあ、ある種の宗教と思って良いでしょう。
他に読むべき本はたくさんあるはずですから、時間は有意義に使っていただきたい。