TDWPの底力
★★★★★
ビルボードで11位を記録した3rdアルバムから一年程のスパンでのリリースとなる今作。
不協和音、シンセサイザー、スクリーム、ハイトーンボイス
今のスクリーモシーンでは珍しくないスタイルではあるが、彼らはそれぞれのレベルが他のバンドより圧倒的に高くなにより楽曲構築のセンスが群を抜いている。
このEPではハイトーンボイスを持つメンバーが脇役に徹している為、今までの作品の中で一番ハードなモノになっていて、恐らくそうする事が彼等の意図だったのだと思う。
売れたからといって安易にキャッチー路線にシフトしないその姿勢は彼らが影響を受けたと公言する往年のUnderoathを彷彿させるが、既にTDWPはフォロワーの域に留まらず今のスクリーモシーンを索引するとても大きな存在になっている。
まさに世代交代を突き付ける傑作。