A Night at the Playboy Mansion
価格: ¥1,636
『Sacre Bleu』で誉れ高いフランス人DJディミトリ・フロム・パリによるこのミックス・コンピレーションからは、ディミトリが滑らかな音とエレガントな音を好んでいることがわかる。滑らかな音とエレガントな音は両方そろっているとすばらしいのだが、ダンス・ミュージックにおいては少々味気なくも感じられてしまう。リミックスしたトラックが気の滅入るものになったり下品になったりするのを嫌うディミトリは、ファンキーであることを良しとするマスターズ・アット・ワーク、ステッツァソニック、バー・サンバの手がけたグルーヴを拒んだ。アシュフォード&シンプソンの「Found A Cure」と、アトモスフィアーの「Motivation」のリミックスは上品で洒落ていて、ほんのちょっぴり単調だ。洗練されていることへのこだわりは、プレイボーイ・マンション――現実の喜びにはほど遠いファンタジーの邸宅では、クールであることが何よりも優先され、70代の男が情事を重ねる――を引用することで最高潮に達している。ラバランプや毛足の長いブラウンのカーペットにお似合いのBGMをお望みなら、本作がうってつけだ。(Jake Barnes, Amazon.co.uk)