おやすみモンスター(初回限定盤)
価格: ¥3,045
このアルバムを作るにあたってメイン・ソングライターである松本素生は「幼なじみの仲間たちがいい感じのことをやってる、というバンドのイメージ」「CDを出して、ツアーをやってっていういのが当たり前になってる雰囲気」を壊したかったという。そうして届けられた本作は、音楽だけに真っ直ぐに向かうというモチベーションに裏打ちされた、きわめて純度の高いロック・アルバムとなった。特に印象的なのは「ハジマル・・・終わりはしないぜ」と宣言される先行シングル「さかさまワールド」、そして「青春ごっこも終わりを告げて」というフレーズが胸を打つ「暗夜航路」。真逆のことを歌っているようにも映るこの2曲は、じつは同じ場所を示している。それはもちろん、GOING UNDER GROUNDはただ純粋に音楽によって繋がっている、という事実だ。胸を打つメロディとシンプルなギター・ロック・サウンドというフォーマットはそのままで、彼らはさらに音楽の本質へと近づこうとしている。このアルバムから、5人の新しい軌跡がはじまる。そう感じるのは、きっと僕だけではないはずだ。(森朋之)