故川内康範先生の最凶傑作
★★★★★
主人公変身後の概観は一見「月光仮面」の系譜。 だが、その実態は、新興宗教にハマった主人公が、悪の...あまり秘密でもない組織の怪人...それも人間の欲が具現化した?...と闘うというシュールな作品。 「レインボーマン」が最狂傑作、「ダイヤモンド・アイ」が最驚傑作なら、何故か東映に移った奇矯な変身三部作のラストは、正に最凶の傑作。 本来、等身大ヒーローアクションは得意の東映が撮ったにも拘らず妙にすっきりしない世界観はストーリーの荒唐無稽さが過ぎた故か? レインボーマンでは7種の変身、ダイヤモンド・アイでは主人公ではなくダイヤモンドが変身。 本作では段階を踏んでの変身。 でも、それって同じ東映の「イナズマン」&「同F」でもやっているしな... 兎に角、奇矯変身ヒーロー三部作は「新世紀エヴァンゲリオン」に先駆けて「何故、日本ばかりが攻撃されるのか?」の意味をきちんと説明しています。 凄いな、川内先生。 「ザ・カゲスター」「快傑ズバット」と並ぶ東映のカルトスターの大活躍?珍騒動を是非御覧頂きたい。 画質は東映特撮DVD平均レベルかやや上?