フランスの生活習慣や葡萄の栽培方法、伝統的な醸造方法や販売方法の試行錯誤。
ワイン製造農家の生活が詳細に語られた数少ない1冊だと思います。

古典的なワイン製造方法を手伝わされ、寄宿舎に入れられる子供時代。
結婚を機に畑を相続し、食繋ぐ為に木の切り出しをした時代。
ワイン醸造が上手くいかず苦悩する時代。
ネゴシアンに樽ごと卸す事から、自家瓶詰めを始める時代。
その時々に苦労を重ね、伝統的な方法を守りつつも質の高いワインを世に送り出している現在。

この本は評論家やソムリエが書いた物ではありません。
本物のワイン製造家が農業を通して最高のワインづくりを探求する記録です。
この本を読む事で、ワインに対する意識が変わるかも知れません。