この15周年企画の第1弾では、過去の作品の中からタイミングを逸して音源化できなかった曲やセルフカバーを新録音。USオルタナ寄りのタフでラフな音像が知られているが、初期のインディギターやネオアコ風味のナンバーでのメロと歌詞のイノセンスは、今聴いても泣ける。ザ・スミスと比べるのもナンセンスかと思うが、サウンドと言葉において繊細さと攻撃性が同居する近似を、どうしてもピロウズに見てしまう。(石角友香)