ストンプ・ザ・ヤード [DVD]
価格: ¥1,480
LAでストリート・ダンサーとして活躍していたDJ。だが自分の勝手な言動のせいで対戦したダンスチームとのケンカが勃発。愛する兄を殺されてしまう。そんな亡くなった兄の夢を適えるため、自分自身の更生のためにもDJはアトランタの大学に入学。そこで“ストンプ”(正確なステップを踏みつつ、手足で音を立ててリズムを刻むダンス)と出会った彼は、“ストンプ”のダンスチームである“データ”の一員となり、宿敵名門チーム“ガンマ”との戦いに挑んでいくことに。 基本的にはこれまでのこの手合いのダンス青春モノの王道をいく展開。自分勝手だった男が変貌する様や、ダメだったチームが懸命に練習に励んで力をつけていくスポ根的展開、そして身分違いの恋など、これでもかというくらいパターンを取り入れ、目新しくはないが確実にノれるストーリーを作りあげている。でも最も心血を注いだのはそのダンスシーンだ。そもそも“ストンプ”でのバトル自体も見るのは初めてなのだが、そこに最近のストリートダンスの要素が見事に合致された革新的“ストンプ”は鳥肌モノ。自分たちでビートを刻み、それに乗じてステップを踏む、その群舞の迫力には、もう口がぽかーんと開いてしまうくらい。踊りにこだわり、役者としては新参者な人々をガンガン起用したことも映画全体のリアルに繋がって、実にいい感じ。ダンス好きならDVDで何度も見返し、このニューステップも研究してほしい。(横森文)