高校受験の時に買ってから5年たちますが、今でも愛読しています。

当時は随分個性的な辞書だと思っていましたが、今なら一発で説明できますね。
これはズバリ、Wikipediaみたいな本です。

もちろんWikipediaに比べれば項目数は限られますが、一つの言葉に対する説明が丸々2ページ以上になっていたりして(この辺りは著者のサジ加減でかなり偏っているのがむしろ面白いです)、とても勉強になります。

扱っている分野も専門的とまではいきませんが、哲学・芸術・科学・社会学・IT用語+98年当時の時事ネタは一通り網羅されているので、読めば読む程物知り博士になれること請け合いです。近代以前の歴史に関する項目がほとんど無いのが残念ですが、それは小論対策からズレているので仕方ないでしょう。

付録の文学者辞典もひじょうに充実していて、面白い!
最近の評価が確定していない作家も臆せずに載せられていて、そういう人ほど解説が主観的というか、中には笑ってしまうようなものもあります(村上春樹とか…)。でもそれをやってしまうというのがすばらしいと思う。

こんないい本が受験本のカテゴリーに収まってしまい、誤植も放置されたまま第二版が出ていないのがとても残念です(他のMDシリーズが微妙だったから…？)。

全ての勉強好き、読書好き、雑学好きの人におすすめできる本です。

現代文や小論文の勉強をしていて出会う用語で分からないものを広辞苑で調べても
一応の説明はあるものの分かるという実感を得られるレベルにはなかなか達しない。
もう少し詳しく、例などを踏まえて説明してある辞書が欲しい！と思っているところで出会ったのが本書である。

本書は一つの言葉に対して非常に多角的に説明しており、例文や背景知識などがあり
読んでいて生れてくる？部分や知的好奇心を埋めてくれるのに最適な１冊でしょう。
大学生になった今でも重宝しています。

ただ惜しいのが、もう少し収録語数を増やして欲しかったことである。
一つ一つが詳しいので仕方ないのかとは思うが、分からない語を引いてみて収録されていないことがしばしばあるのが残念だ。

小論文や現代文の記述対策として、テーマとなりやすい典型的キーワードについて、膨大な文献を引用しながら解説を加えた、辞書・事典というべきもの。
学生が１冊通読するのは時間的に難しいだろうし、無理に順にキーワードを覚え込むようなことをすれば時間の浪費となってしまう。
それだけ中身が濃厚で、膨大。

これを読むといいのは、教養としての思索を求める、かなり高度な読書を経てきた学生や社会人である。試験対策でなく読み進めば、人文系のあらゆるキーワードにひととおり触れることができる。いわゆる現代哲学事典のような初学者無用なところはないので、主に大項目について、勉強や仕事の合間の趣味として読み進むことを勧める。

とにかく誤植が多過ぎる。
この点を除けば、内容的にはよいと思う。
受験生だけでなく、ビジネスマンの人なんかにもオススメ。

辞書としてはあまりに多い別紙案内による訂正必要箇所。 出版社に問い合わせたところ訂正出版の予定なしとの事。私としてはそれでも第2版が出るまで購入を見送るべきだった。

しかし、小論文に用いる辞書としては非常に実践的内容となっている。 小論文作成には必需アイテムともいえる。