これは恐ろしい、日本で7000年に1回平均で発生している超巨大噴火
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巻頭特集は、「生命誕生の謎」。ちょど5月にアメリカのベンダー研究所が、人工DNAの生命を誕生させたというニュースがありました。この特集でもそれを取り上げ、同時にRNA起源説やタンパク質起源説などの仮説を紹介しています。
天文写真特集は「ヨーロッパ南天天文台」(ESO)のものです。近赤外線による掃天専用の世界最大級望遠鏡がとらえたという映像は、かなりの迫力です。
人体に共生する100兆個の細菌たちの話も面白かった。腸内細菌は、消化、免疫、病原菌の侵入防止と、日々大車輪の活躍です。皮膚の細菌たちも負けてはいません。抗菌ペプチド、弱酸性の確保、皮膚の老廃物の消費の3つによって、病原菌からお肌を守っています。
一番ショックだったのは、「いつか必ず発生する『超巨大噴火』」。日本国列島全体に大きな影響を及ぼす超巨大噴火が、日本では平均して7000年に1回発生しているそうです。最後は約7300年前の「喜界カルデラ」の大噴火なので、確率の上では繰り返し噴火しているカルデラのどれかで次の大規模噴火があってもおかしくないようです。
他に、ビタミンCの話、動物たちの様々な「共生」の写真などがあります。ニュース関連では、月が10億年の間に半径で100メートル縮んで皺ができているのがわかった、という面白いものもあります。