気持ちはテイク・イット・イージー、身体はタフ。音楽性は違うがエゴ・ラッピンがそうであるように、大阪を地盤に活動し続ける、もしくはしてきたバンドには時折DNAに温故知新なスペシャルなものを持った人たちがいる。このマイスティース、オーセンティックなスカが出自だ。このミニアルバム・リリース時の2003年末で平均年齢25歳だが、若さゆえのルーツ音楽への熱心な探求とともに、日本語ポップスとしての強さも兼ね備えている。ギター、ベース、ドラムスやオルガン、ホーン以外にウッドブロックやレインスティックも用いたサウンドを単なる異国情緒じゃなく、自分たちのスタンダードにまで消化し、花をモチーフにした歌詞やスウィートなメロディも磨かれている。（石角友香）