無は何もないことじゃないって!?面白すぎます。
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波は水を伝わります、音は空気を伝わります。何かが伝わるには媒質が必要と考えられます。
しかし、二つの磁石の間や、二つの物の間にには、それぞれ磁力や万有引力(重力)が働くにも関わらず、
媒質にあたるものはありません。それが、「場」ということらしいです(本誌28ページから抜粋要約)。
太陽からの光も、地球に向かって何かを伝って届く?
そのあたりが、いろいろと最新の物理理論をもって解説されています。
無の空間から素粒子が生み出されているって、不思議すぎて、面白すぎです。
素晴らしいですよ。世界観が変わる話しをシンプルに!
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無とは?このテーマに科学がここまでせまっていること、
分かりやすく知的に書いてくれている。
「無の空間」であっても、やはり素粒子は誕生するのだという。しかも1個や2個ではない。
まるで沸騰しているお湯の中で無数の泡が湧きたつかのように、そこら中から素粒子が勝手に飛び出してきているのだという。
そんなことが本当にあるのだろうか・・(続く)
この辺りから、興味は一気に深まる。
この知的、そして身体の中から好奇心、パワーが湧いてくるような話、あなたの可能性、生命や人生の豊かさを思い出すことでしょう。
ぜひお勧めしたい内容です。
ライフワークスクール・ナビゲーター
心療内科医師 小栗 哲久
「無」を科学する
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巻頭特集は、「無」の物理学です。東洋哲学のテーマとしてはおなじみの「無」の世界ですが、本書では以下の3つの視点から「無」を科学的に、なるだけ平易に説明しようと試みています。
1.「真空」。つまり、空っぽの空間としての「無」の世界
2.「時空(時間と空間)」さえ存在しない、「無」の世界
3.「ゼロ」という意味での「無」の世界
Newtonらしいというか、今月号は写真特集で目を引くものが3つあります。ひとつは、「マーズ・エクスプレス」が捉えた火星表面の写真。2つ目は「オリオン座」の写真特集。3つ目の深海の写真については、少ないページ数に多様な生物の写真が集めてあります。
地味ながらちょっと驚いたのが、「氷の上は、なぜ滑りやすいのか?」。スケートが滑るのは歯の圧力でその部分の氷が溶けるからという説明で今まで納得していた人たちには(私もその一人ですが)、ぜひ一読をお勧めします。
「ペンギンは摩訶不思議」は一見ありきたりです。しかし、ペンギンの生態だけならTVの動物番組で足りるところを、ペンギンの解剖図を用いて凍傷にならない理由や、水陸両用の目の構造などをさりげなく解説しているところが科学雑誌らしくて良かった。
ニュース特集では、「緑藻のタンパク質(チャネルロドプシン)で視力回復」が印象的だった。ラットで効果が確認され、サルで臨床中とのこと。人間の失明治療への応用が待たれます。「ナスカ地上絵はどのようにえがかれたのか?」は、神秘的に語られがちな地上絵の作図に対してのイメージを少し変えてくれます。
事業仕分けで話題になったスパコンや、マスク、電子レンジといった物の解説もあります。