涙のふるさと
価格: ¥1,050
流してしまえばすっきりする、というのは涙そのもじゃなく、「泣くという生理」だ。ここで藤原基央が歌うのは、流した涙の研ぎ澄まされた理由や場面を、再び探す旅に出る物語だ。涙を擬人化したことで、直裁なインパクトは緩和されているけれど、感動だけじゃなく悔しさや悲しさ、あらゆる"涙のふるさと"を訪ねるというのは実はヘヴィ。なんともバンプらしい。c/wの「真っ赤な空を 見ただろうか」も疾走感以上にスムーズさを体感できるサウンドで、彼らがいかに思いを遠くまで投げれるようになったのか、バンドの成長を感じるシングルと言えるだろう。(石角友香)