「Issues}(問題)なら、コーンのシンガージョナサン・デービスには山とあるだろう。彼らの4枚目のアルバムでは、ダークなサントラにふさわしく、デイビスは惨めさ、憎悪、幸福、苦悩、被害妄想といった問題についてぶちまけている。「Dead」(デイビスのトレードマーク、バグパイプのコーラス)から、初のシングル 「Falling Away from Me」まで、震えるような鋭いマニックな歌い方がこの16曲トーンを定めている。98年に発表された『Follow the Leader』ほどモダンでメロディックな音作りではないこのアルバムは、それ以前のメタリックなコーン時代に逆戻りしている。「Let's Get This Party Started」にみられるよな、薄気味悪いギターラインやヴォーカルの効果音を使って、これまでリリースした3枚のアルバムよりさらに身の毛のよだつようなバイブレーションを発信している。バンドのひねくれてねとねととした大作。攻撃的でボトムヘビーな憤慨と精神浄化作用のように悪霊払いをしてくれる音楽に共感できるファンのためのアルバムだ。商業主義はのろわれる。(注意:カバーは4種類あり、どれが当たるかはわからない)