終わりよければ全てよし
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「終わりよければ全てよし」と言いますが、まさにそんな感じですね。
最終巻の前に既刊の作中で「もう終わりも近いことですし」とかのたまう作品もそうそう無いでしょうが、しっかりまとめてくれました。
もっともラストだというのに、前半は見事なまでに脱線に次ぐ脱線で、「あれ、この話、主人公誰だったっけ?」とか「本気でこれ終わるんかい」とか思いながら読んでましたが、中盤以降のぶっちぎりっぷりは見事です。
シリアスにみせかけたシーンでも容赦なくツッコミやらギャグやら入れてきますからね、これだからこの作者はあなどれません。
いい、お話でした。もっと評価されるべき作品だと思います。
まだ読まれてない方、一気にまとめて読むのもアリかもしれませんよ。
十中八九胃もたれ起こしますが。
新井理恵先生の次回作にご期待ください。(笑)
『ろまんが』完結
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とうとう『ろまんが』の最終巻です。早くも3、4巻辺りで”完結宣言”が出ておりましたが、予告通り5巻で完結のようです。
とはいっても、序盤はともかく後半はコンチの気持ちに大きな変化が現れて、最終的には…ネタバレになるので申しませんが。
コンチにとってはとてつもなく衝撃的な変化だったでしょうね。
なんせ「不能」が彼のステータスだったのに。(笑)
菊花の好きな人は優駿ですが、しかしコンチとの関係も気になるところ。
しかもこの巻では優駿も思いっきり変化して登場です。
そりゃ菊花と皐月だけじゃなく、普通に驚くわって感じです。
しかし、しょせん優駿は優駿。中身は相変わらずで、ある意味タチが悪くなってカムバック(?)。
きっと『ろまんが』読者にとって「優駿」と「空気読めない」は同義語のハズ。
最後はあらすじに書かれているとおり、「意外に大感動の最終巻!」になっております。
今まで「ろまんが」を買っていた人は買うべき!