インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

碧海の玉座〈2〉牙を剥く星条旗 (C・NOVELS)

価格: ¥945
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
Amazon.co.jpで確認
はっきり言って【グダグダの途中経過編】 ★★☆☆☆
前半では、米国参戦でのラバウル攻防戦でかなり「読ませて」くれました。根拠地を叩かれておいて
輸送船団を一気に襲うあたりの設定は、この筆者らしく、なかなかの局面だったと思います。

ただし、この状況でフィリピン孤立になって以降の展開は、ハッキリ言ってグダグダというか、要は
幻の戦艦になった『土佐』『加賀』と、米国の新世代戦艦の殴り合いが書きたかったに過ぎない、と
いう印象しか残りません。この筆者の本来の切れ味だった『設定の秀逸さ』が鈍って、ドイツでは
ご都合主義でヒトラーが事故死し、英独同盟が結ばれるあたりは、ハッキリ言ってコケましたね。

あとは、『ゴースト』と言われている謎の潜水艦の正体と、独逸が敢えて手元に残したビスマルク
を中心とする戦艦部隊の動向でしょうか。多分、米国が大西洋艦隊を太平洋に回そうとするところで
英国に譲渡されたUボートが有効に働かず、米独艦隊決戦ということになるか、ソコで米国の空母
部隊が返り討ちにするか、そんな展開でしょう。フィリピンが陥落して、そこに、拿捕された米国
陸軍の装備が日本軍に使われる、とか(他国兵器の導入流用が好きな筆者なので…)

あと、少しでも展開を広げるとしたら、ソ連の満州侵攻ですけど、米ソ同盟というのは少し無理が
ありそうで… なんか最近、WW2の設定を使い尽くしてヤキが回ってきた感じがしています。