残念なところは、記述の誤りが少なくとも20カ所以上有るところだ。教科書を全部は信用せず、誤りを見つけてやろうという態度を身につけるのにはいいかもしれないが、早く再販が出て誤りが訂正されることを期待する。
その点、本書は”コンピュータによる物理学”にfocusし、具体的な応用例や実践上で留意すべき事項の指摘など、よりpracticalな内容を盛り込むとともに、「コンピュータを過信してはならない」という戒めをも含んでおり、非常に画期的な内容となっています。(プログラム例や関連情報、errataなどのafter followがweb上にないのが残念ですが・・・)
物理学専攻でなくとも、計算機を使って物理現象を調べることに携わる全ての人に入門書としてお薦めできます。