よくぞここまで調べた．．．と思わせる。もちろん単なる資料集であるはずもない。
それがうまく伝えられない私の無学ぶりがつらい。

言うまでもなく著者は中東の専門家ではあるが、あまりにも凄いその知識見識博識ぶりには圧倒させられる。もちろん単に多くを知っている、というのとは全く次元が違う。単なる○○の専門家、というのでは絶対に見えてこない「有機的」連関が著者には見えていて、それを解説してくれている。

ついでに思うのは、昔の日本人は偉かった、ということ。

この本に出てくる人たちの日記にも、中東を見て、「日本がいまあるのは先祖のおかげ」というような記述があるらしいけれど。

低水準な理解と低水準なレビューで著者には申し訳ありませんが、とにかく素晴らしいと思います。

このテーマでもっと平易なもの、特に子供向けに作っていただけるともっといいと思います。