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後藤田正晴と十二人の総理たち―もう鳴らない“ゴット・フォン” (文春文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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カミソリ後藤田の語り部 ★★★★☆
「カミソリ」と呼ばれた後藤田「官房長官」の逸話が満載です。
また著者の活躍も裏話とともに詳細に書かれています。
後藤田官房長官(私にはどうも後藤田氏=官房長官のイメージが強すぎます)のことだと推測しますが、
塩野七生氏がある政治家と対談し、「なぜ人を手足のように使えるんですか?」と尋ねると、
「手足と思っているから。」と答えられたと書かれています。
その手足の一人、佐々氏が語り部となっていますが、生前「君の書くものはどうもなぁ。」と
後藤田官房長官が言っていたそうです。
確かに少々「うーん、ここ本当か。」と思えるところもあります。
まあ、その辺も佐々氏の真骨頂なのでしょうが。
なお、前書きにあるホレイショ・ホーンブロワー英国海軍艦長は、知っている人には常識でしょうが、
セシル・スコット・フォレスターの書いた架空の人物です。
架空の伝記も出ているから(パーキンソンの法則のパーキンソン氏が書いています)、間違っても仕方ないかなぁ。
でも佐々先生、第一次情報を間違えたらあきまへんで。
危機管理の裏話 ★★★★★
竹下元総理以降の内閣時代に起きた各事件の対応に関して、後藤田氏と筆者が非常に大きな約張りを果たしていたことが分かりました。
それぞれの出来事が記憶に新しいので、裏話を聞いているようで非常に面白かったです。
当時では公表できなかったような内容もあり、危機管理の生の声が聞けたような気がします。
非常に興味深く読み進めることができました。
国際感覚とは? ★★★★★
「国際感覚とは何か?」が著者の体験を通して
わかりやすく書かれている。
元副総理と著者の信念には頭が下がる ★★★★★
後藤田正晴元副総理の葬儀に歴代の総理大臣が次々と献花されるシーンをベースに、それぞれの総理の任期中に起こった様々な事件への対応を懐古していく著作です。これまでの著作との重複を避け、「ここまで言ってもいいの」といった防衛や外交の裏舞台を明かしてくれます。
頑固ではにかみやの元副総理からの電話で、お役所の縦割り制度の中で横に奔走する著者の行動がまるでミッション・インポシブルのように展開していきます。それでいて危機管理のあり方が理解できる本です。
「天知ル地知ル我知ル人知ラナイ」と、人に誉められることを潔しとせず、国益・国民のために、思索した元副総理と行動した著者の信念には頭が下がる思いです。
が、そういった努力も水泡と帰すような「文庫版のあとがき」は残念でなりません。"Why should I?"と、自分ができることはないと感じてはいますが。
これぞ、つわものたちがなせるワザ!危機管理の足跡です。 ★★★★★
後藤田さんの葬儀に参列する歴代の総理の顔ぶれがリアルに表現されつつ、その当時の出来事を著者である佐々さんが回想していくといった構成が実にユニークですね。
本書を映画にすれば、絶妙におもしろいシナリオが描けるのかもしれません。
当初は上司部下関係であったものが、黄門さまと助さん格さん状態になり、後年はお互いのからだを気遣い親子のような関係になっていらっしゃることがよく分かりました。
462ページと大作でありながら、まったく飽きがこなかったです。
時には後藤田さんと佐々さんとの問答でおかしくて笑えるような場面があったり、歴代の総理の中で発生した大事件の対応に直接携わってこられた裏話が聞けたり、シリアスなところがあり、センチなところ、いずれも興味深くそれらの変化を楽しめました。
総理のこの時のこの発言や始動は、いったい誰がどのようにしてキューを出していたのか。。。そこにはバックグラウンドの仕事がきっちりとなされていたのです。
本書より、日本の牙城を守る絶対的な危機管理や安全保障、さらには国益のために身を削りご活躍なさった足跡がしっかりと伝わってきました。