患者も学ぶべき内容。
★★★★☆
病院の経営がなぜ苦しいのか、何が難しいのか。なぜ、医療費は高いのか?
不満があるのであれば、その事について学ぶ事も大事だと思います。
お金を払っているのだから、最高の医療を受けられる事が当たり前だと思っている方が多いと思いますが、
患者が医療従事者に大して横柄な態度を取れるのは、様々な制度や歴史があるからだと理解している方は少ないと思います。
正しく理解する事で、本当の問題点や利用者である我々患者が意識しないといけないポイントや問題点が分かると思います。
また、健康診断や検診など知っている様で知らない事を学ぶことが出来ます。
治療についても様々な種類やパターンがある事や、病院の経営は本当は難しいんだと言う事を知る事で
病院や医療に対する見方が変わるかもしれません。
全体を通して、完全に網羅は出来ていないので(当たり前な事ではあるが)
ざっくりと学びたい人、知りたい人向けです。
ところどころ、極端過ぎる例えなどがあり「?」という箇所もありますが、「入門」という事ではOKなのではないでしょうか。
興味を持ったけれど、医学書なんて読めない〜。という方には入りやすい本ではないでしょうか。
入門書として最適
★★★★★
私は学生の頃に購入し、大変重宝しました。
私自身MRですが、今見てもやはり簡潔にわかりやすく病院のしくみがまとめられています。
医療系や製薬系を目指す学生の方やまた一般向けとしても十分に通用する内容かと思います。
内容もかたよった表記は少なく、煽るような表現も少ないです。
是非、ご一読を。
管理職医師の入門本&一般解説書としてもgood
★★★★☆
臨床と研究しか見てこなかった10年目の医師ですが、特に第5章(病院運営のアウトライン)と第6章(病院とお金)は、恥ずかしくて聞けないような初歩的なことも書かれていて、たいへん参考になりました。「病院は人件費が多い」「病院は固定資産が大きいので、P/Lは赤字でもキャッシュが黒字なので潰れない」などなど。医長などの管理職になる医師で「どうも経営や診療報酬はよくわからない」という人は、この本からスタートするのもひとつの方法だと思います。
もちろん、一般の方はもちろん、製薬会社をはじめ病院からのアウトソーシングに関係する会社のかたにとっても、良書です。イラストや図を用いて、わかりやすく説明されています。
案外少ない病院の概説本。割と手軽な一冊
★★★☆☆
病院内の業務について詳しくなる必要があったものの、正直なところ手頃な書籍がなかなかない・・・。
基本的な組織、機能、役割分担、あと大まかでも業務フローがわかるような書籍があればいいなぁ、と思っていたところで見つけました。
かなり概論的な書籍だけども、それなりに要領よくまとまっています。と、いうか、病院については部門に閉じた、小難しい本ばっかりで要領が悪い本であふれかえっているだけにそう感じたのか。
病院のシステムを広く網羅
★★★★★
多分、病院に勤務されている、または医療関係のお仕事に就いている方に
とっては、当たり前の内容だと思います。
しかしながら、私のような健康診断の時期や病気になるまでは病院とは
無縁の人々にとっては、病院の基礎から丁寧に解説がしてあり、非常に
わかりやすくまとめてあります。
解説図やグラフ込みの見開きで1コマ(例えば、院長の仕事、など)の
解説が完了するので混乱することも無く、更に、専門的な用語についても
注釈が付いているので、すぐに理解できて、前の項目へも戻って確認し
やすくなっています。
医療関係の著書にありがちなショッキングな表現にならず、比較的中立の
立場から病院の将来像を描き、そこへ向かう病院のあるべき姿に対して
明快な意見が述べられています。