ヒット・コンピレーション・シリーズの洋楽エディション第3弾。このタイトルで、女性アーティスト限定と言うと、何やら甘いムードを期待してしまいそうになるけれど、あにはからんや、その顔ぶれを見るかぎり、実はテーマはタフネスらしい。02年の洋楽シーン最大のヒットになったアヴリル・ラヴィーン、大ベテランのサンタナと堂々と渡りあうミシェル・ブランチ、アイドルからしたたかな女性アーティストに成長したカイリー・ミノーグ、アイドルからアーティストへ大胆に変貌を遂げようとしているクリスティーナ・アギレラとブリトニー・スピアーズ、R&B の新しい息吹をアピールするインディア・アリーとアリシア・キーズなどなど、洋楽シーンを代表する新旧19人の女性アーティスが収録され、90年代以降、女性アーティストの在り方が確実に変わったことを実感させられる。（山口智男）