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In the Pursuit of Leisure

価格: ¥1,493
カテゴリ: CD
ブランド: Atlantic / Wea
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   2001年のセルフ・タイトル・アルバムではプロデューサーにドン・ギルモアを迎え、つかの間の蜜月を楽しんだシュガー・レイだが、本作では長年のパートナーであるデヴィッド・カーンとの再会を果たした。しかし、彼らのルーツであるパーティー路線に回帰したわけではない。

   カーンはシュガー・ロスのサウンドにある種の洗練を加えているのだが、それが彼らの足を引っ張っているのだ。「Chasing You Around」にはストリングスによる映画音楽風のイントロがつくが、少々バランスが悪い。失われた愛を歌ったシンプルですがすがしい佳曲「Can't Start」にもストリングスがあしらわれているが、やはり場違いな感じがする。

   ただし、「Mr. Bartender (It's So Easy)」でカーンがつくり上げた音空間は納得のいくもので、ヒップ・ホップのバック・ビート、ジャジーなピアノ、バックで聞こえるおしゃべりが、ピンクの「Get This Party Started」にも似た祝祭的な雰囲気をかもし出す。

   だがマーク・マックグレイスの歌声は、このクレイジーなミックスには少しばかりおとなしすぎた。マックグレイスはジョー・ジャクソンの「Is She Really Going Out with Him」の上出来とはいえないカヴァーも披露しているが、変わりばえのすることは何ひとつやっていない。安全運転を嫌うこのシンガーにはめずらしいことだ。

   このロック界のピーター・パンたちは、持って生まれた猥雑(わいざつ)なパワーを発揮してこそ魅力がある。しかし、今回は2003年のビーチ・ボーイズのような清潔すぎる作品となってしまった。(Jaan Uhelszki, Amazon.com)