毛遊び
価格: ¥2,940
クラブ・ミュージックと沖縄音楽を融合させた独自の音を生み出している、米国人と英国人の2人組ユニット。このセカンド・アルバムでは、これまでのドラムン・ベースやハウスだけでなく、かなり本格的にダブを取り入れた「恋の道草」、サンバのビートの「恋尽ぬ花」、アンビエント色濃い「かなさんどー」など、曲ごとに異なるアプローチを試みていて、音の幅が広がった。同時に、ダンス・ビートに三線や女性ヴォーカルを乗せる手法も巧みになり、両者が違和感なく溶け込んでいる。特にタイトル曲での、ハウス・ビートを軸として三線や沖縄風のかけ声がからみ、それらが一体となってグルーヴィーに高揚していくあたりは圧巻だ。全編にわたって活躍する内里美香のヴォーカルも存在感たっぷり。このユニットのスタイルを確立させたといえる作品。(小山 守)