看護技術については、疾患や症状から患者やその周辺に起こっていることを医学の知識を前面に出して適切な看護を導き出している本を多く見かけます。
しかし本書は、患者の生活行動を前面に出して看護を導き出しています。言葉を変えれば思考の方向転換をして患者を看ることができ、しみじみとこれが看護だなーと思いながら読んでいけます。
生活行動や生活の場である自宅を軸に書かれていますので、「伝える」「食べる」「着る」「看とる」「寛ぐ」といった章で構成されています。さまざまな事例の思考過程が丁寧に書かれてあり、とても分かりやすいと思います。
看護って・・・と思うことのある人に特におすすめです。