自分たちが面白いと思うことを、6人所帯というカオス状態で1つの曲になんとか凝縮するパワーは、アルバムというスケールの中でますますもって盤をはみ出さんばかり。そもそもラウド/ミクスチャー・バンドとしての筋力は同世代の中でも抜きん出ているし、テクノテイストは分かるとしても、往年のハードロックや歌謡の強さまで飲み込んでいるこのデビュー盤。モノホンの新種である。(石角友香)