ていねいなつくりの神道入門書
★★★★★
多様な宗教感をもつ日本人が、お正月に行くのは神社。
その神社に何がおまつりしてあるのか、何故お詣りにいくのか
きちんとわかっている人は残念ながら少ないのではないか。
本書は第一部を、『神社基本の「き」』と銘打ち、神社の概要や
参拝の作法、神社の起源などを、丁寧にひもとき順を追って
教えてくれる。
この一部を読むことでおのずと興味を抱く「古事記」「日本書紀」に
第2部で迫り、最終章の第三部で「神社をめぐる旅」につなげる。
お正月に神社に初詣に行き、何か、心に思うことがあったのなら
本書で今一度日本の神道を学ぶのもとても意義のあることと思う。
この価格で、これだけ丁寧に、しかも立体的に神社・神道を
扱ったものをはじめて手にとって感激している。
読者目線に立て、きちんと取材を重ねての内容、作り手の姿勢が
伝わってくる。
表紙に書いてあるとおり、堂々の「保存版特集」である。