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オバサンだってセックスしたい (ベスト新書)

価格: ¥843
カテゴリ: 新書
ブランド: ベストセラーズ
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オバサン取扱説明書? いえいえ、本書こそ取扱注意! ★★★★☆
人間の「耐用年数」が長くなるにつれて、その存在の根幹に関わる「性」という問題についても、「四十代のオバサン」にとっての性という、今まで正視されずに来た主題を、変態作家の誉れ高い著者が、毒々しい笑いを込めながら語っています。でも、その毒々しく、やや偽悪的なまでの語り口のなかにも、韓国で「アガシ」と「アジュンマ」みたいな、歳とともにリニアに「女」が変貌してゆくといった、意外に深く真面目な社会学的な視点も仄見えて、歳を経た性という問題も奥深い話題なのだという発見もあって、面白く読めます。
何より、歳とともに成熟と衰退の路を辿るセックスシンボルが、快楽としての性にどういう局面を開いて見せるのか?いわば「オバサンの効能」を論じた、「取扱説明書」なのだそうですが......しかし、残念ながら、著者のように、はっちゃけた人生から多くを学んで、熟してきた人ばかりじゃないんですよねえ、「オバサン」って。実は、中身はガキそのまんまで、くだらなく歳をとっただけのオバサンのほうが世の中には多いわけですから、ここで新たな性生活のパートナーとして推奨される「オバサン」というもの自体が、ひとつの物語なのかもしれません。少なくとも、この本を「ハウツウもの」、「新た快楽、エロスの手引き」と思って読んだら、どういう目に遭うか、保証の限りではないような気がします。これにハウツウを求めて、何があっても「当局は一切関知せず」そんな、いたずらっぽく、底意地の悪い笑いを著者は浮かべているかもしれません。得てして、「ハウツウ」なんて、そんなものかもしれませんが。
なお、この本のタイトル、何とかなりませんかねえ(笑) 書店でこれをレジに持って行くのって、ほんとうに小っ恥ずかしいですよ。
オバサンと性、そして人間の底知れなさ― ★★★★★
本書は、作家であり

韓国ドラマも韓国ドマラもすきな著者による、

おばさんとセックスをテーマにしたエッセイ集。


自身が経験した様々な性体験や、

身の回りで起きた様々なセックスにまつわるエピソードを

おもしろく、そして著者ならではの鋭い視点を交えて語り尽くします。


露出度の高いオバサンや極端に部屋がキレイなオバサン

女性を夢中にさせたうえ、運び屋にしたてあげる男たち

そして、自分の子どもに嫉妬し、ついにはAVデビューまでしたステージママ

などなど、どれも強烈な話ばかりですが、

なかでも一番印象的だったのは

著者の本に触発され、ベトナム通いをするためにソープ嬢になったOLの話です。


人間の計り知れなさを思い出させてくれる本書。

男女を問わずに多くの方に読んでいただきたい著作です
オバサンだって女なのだ ★★★☆☆
繰り返し主張されるのは、オバサンは「女性としてみられる」だけでうれしい、ということ。賞賛を受けるためなら、どんな無理でもするのがオバサンだという。

読者対象として想定されているのは、自分の性欲をもてあましている中年以降の女性から、オバサン予備軍としての若い女性、オバサンを性的対象として考えたことのない若い男性までと幅広い。女性向けには、モテるためのアドバイス(自分を知り、勝てそうな場所を選べ)、男性向けには類型別オバサン攻略法など、盛りだくさんの内容である。オバサンを当然のパートナーとする中年男性(オジサン)に対する言及は少なめ。

ただし、引かれているオバサン例が、風俗店や水商売に勤めている人、AVに出ている人など、ちょっと特殊な人がほとんどで、誰にでもあてはまるかは疑問。著者は自分を「日本の、ごく普通のオバサン」と言っているが、少なくともセックスに関しては、かなり日本人離れした人なのではないかと思う。

このようなタイトルの本を書くことは、リスクをともなうことのように思われる。戦後の日本では、自分の性的な欲望を口にした女は社会的評判を落とし、だれとでも寝る女とみなされるからだ。が、一方で「肉食系女子」という言葉に示されるように、女性の性欲を語ることは一種の流行なのかもしれない。

「戦争に負けた結果日本の男性は性的なパワーを失い、受け止めきれない女性の欲望は海外へ向かう」というような事がよく言われる。この本の著者も外国人と結婚しているが、本の中では日本男性のセックスが賞賛されている。

男性が若い女性を好むのは、その方が御しやすい、という「性的でない」事情も絡んでいる。その辺を解きほぐさないと、オバサンがモテモテという情況になるのはむずかしいのではないだろうか。
セックスは若者だけのものじゃない ★★★★☆
まだ中学生だった頃、セックスは美男美女が行うもの、という刷り込みがあった。自分の親だってしていたはずなんだけどそれは思考の外においた。35歳未満を青年とすればそれ以降の人生のほうが長い。それを楽しまないなんて・・・

岩井さんは若い女だけに欲情するのは勿体ない、オバサンとのセックスは壮大な世界の広がりが待ち受けている、と語る。この本の中に出てくるオバサンとのセックスは、壮大な物語、人生を振り返ってしまうものである。深い。

日本のオバサン事情、日本以外のアジアとして韓国のオバサン事情を丁寧に解説。日本人男性は優しいゆえに誤解されていまう、という悲しいエピソードも披露されています。
オバサンを商人オバサン、職人オバサン、芸術家オバサンと分け、どのように落とすか、またどのようにあと腐れなく別れるかも丁寧に解説してあります。
でも童貞喪失をお母さんにばらされた息子さんは気の毒だな。人生観変わったらしいですが。