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アイ・ゲット・ウェット~パーティー・一直線

価格: ¥2,548
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル インターナショナル
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   『I Get Wet』のジャケットに見るアンドリューW.K.は、典型的なニューヨークのロックン・ロール・スターのようだ。鼻血を出した、絵に描いたような原始人タイプで、顔にはべっとりとした長髪がおおいかぶさっている。一見して、新しい広告キャンペーンか何かの主役が、いくぶんか皮肉をこめてメタルっぽくキメているのだと思ってしまうに違いない。だが次の瞬間、アンドリューの目が怖いぐらいマジであることに気づくだろう。そしてこのデビュー・アルバムを耳にして、何ということだ、この21歳の若造は近年最高の復古調ロックン・ロール・アルバムをつくり上げたのだと思い知ることになる。

   本作のサウンドは、ヴァン・ヘイレンと『Licensed to Ill』のころのビースティー・ボーイズがどんちゃん騒ぎを繰り広げているような、ついでにエルトン・ジョンがひっきりなしにピアノを鳴らし、モトリー・クルーが酒を注いでいるような、そんな感じだ。ローファイな「パンク的」価値観に一切頼らず、よくできた楽曲のもつパワーと1ケースぶんのビールを全面的に信頼するという、どこまでも過激なロックが、水で割られることもなく12トラックにわたって展開する。大笑いのファースト・シングル「Party Hard」はそんな過激主義を高らかに宣言しているが、それだけに終わるアルバムでは到底ない。ロック・オペラ風の「Ready to Die」、デカダンスの味がある「Party 'til You Puke」、とどめに声高く呼びかけてくる「Don't Stop Living in the Red」――ロックならではの潔さをみなぎらせた、バカバカしくもケッサクなチューンがそろっている。エミネムよ、席をゆずるがいい。誰だってホワイト・トラッシュ・ヒーローになれるのだ。『I Get Wet』で挑戦者アンドリューW.K.があげた怒声は、彼のパーティーに負けない激しさだ。(Louis Pattison, Amazon.co.uk)