こちらのレビューを拝見してDEADLOCKを購入。
ぱらっと読み始めて、気がついたら一日で読み終えてしまいました。
巧みな文章力と世界観、構図など
とてもしっかりして驚きと感動でいっぱいです！
イラストも大人っぽくてすごく合ってましたｖｖ
本当に切ない且つうっとりさせてくれる作品です。

全３冊を一括で買って、あまりの面白さに一気に読み進めてしまったこのシリーズですが（「しまった」というのは、こんなに面白い作品を短期間のうちに読み終えてしまったのが、もったいなかった気もするからです。もちろん、一気に読んだからこそ味わえた疾走感や緊張感もあるのですが）せつなさではこの２作目が一番かもしれません。
　舞台が刑務所内であるということもあり、緊張の連続で目が離せなかった１冊目。完結編として、次々明らかになる真相や登場人物たちの人となりに心奪われた３冊目。と考えると、他の方も書いていらっしゃるように、この２冊目はやや物足りないものなのかもなぁ、とも客観的には思います。でも、自分の実感としては、この２冊目が一番、心理面で深く味わえる作品だと感じました。
　刑務所から出たあと、お互いのことを好きで好きでたまらくて、相手のことが本当に大切なのに、敵同士の関係になってしまったユウトとディック。忘れなくては、平静を装わなくては、と思うのに、あふれ出してしまう想いがせつないです。全てはディックのために、という一途さで行動するユウトも切ないのですが、復讐のためだけに生きようとするディックも、ユウトを想う気持ちには歯止めがきかなくなる、その苦しそうな愛しかたが、とても切なく胸を締め付けられました。
　そういう苦しくなるような切なさを感じさせてくれる２冊目も、本当におすすめです。この２冊目があるからこそ、次の３冊目がより深く味わえるのだなぁと思っています。完結に向けて次第に明らかになっていく真相にも目が話せません。
　それから、どれも素敵な高階佑さんのイラストですが、中でもこの２冊目の表紙が個人的には一番好きです。セピア色が美しくて、切ない内容にもぴったりだと思います。

一巻の衝撃的な内容から比べると、ちょっと気の抜ける話です。緊張感もないし、もっと深いところを読みたいのに、あらすじと説明だけガンガン翻訳で読まされてる感じ（文章が英語の翻訳っぽい。でも、その文体がこの話にはすごく合っていてアメリカ映画を見ているような雰囲気ですけどね）。ロブに関しても、「そんなにすぐに人を信用していいの！？」と、安易さを感じます。でもねー、それは続いている話を、無理やりここでぶったぎってしまっているからなんです。起・承・転・結の、起・承しか入ってないんだから、そりゃ、まぬけにもなるって。三巻まで一気に読めば、かなり、いい話で、星5つは十分あげられます。かなり読後感のいい、最後は心温まる話です。二巻目でがっくしこないで、ぜひ、三巻あわせて読んでください。

前作同様、アメリカの小説を翻訳したものを読んでいるような錯覚に陥りました。
だって、「可愛い俺のユウト」なんて、日本人には絶対言えない（笑）。「マイハニー」「マイダーリン」「マイディアー」の世界ですよ（赤面）！
単にＦＢＩ捜査官のテロリスト追跡ストーリーとしても十分に面白く、読ませてくれる骨太の物語。明らかによくあるＢＬものとは一線を画した作品です。高階佑先生のイラストもスタイリッシュで素晴らしくカッコイイ！店頭で買いやすく◎です。
物語は刑務所の中から外の世界へ。ユウトの日常からディックがいなくなり、再会するまで二人の間の独特の空気感が味わえないのが非常に寂しい。そこを埋めてくれるのが、繰り返し登場するユウトのディックと過ごした記憶、脇キャラの評するディック像だったりします。
束の間の逢瀬でラブは極少。でも、短い分印象的で愛情が伝わってきます。変に女性的な受けが多いＢＬの中にあって、ユウトとディックはちゃんと男性同士で愛し合っているリアリティーがあります。なのに描写が美しい！
次巻で完結ということですが、コルブス追跡、二人の愛の行方等々、物語がどこに帰結するのか想像がつかずハラハラ、ドキドキです。どちらかが生死の境を彷徨うことになったり、誰かが犠牲になったり、味方のひどい裏切りに遭ったりしないかと心配！
ユウトとディックが言葉にできず、けれど読者の誰もが知っている二人の想い。願わくは完結編ではしっかり伝え合えますように。そして次は、眩い金髪のディックとビーチハウスのある白い砂の上で…。

前作が気に入って買いましたが、コノ作品は期待ハズレ…。
今思うと、前作の刑務所の中という設定に魅力があったみたいです。
内容自体がつまらない訳ではないんですが、続編としては★3つです。