政治学自体に興味がなくても、なぜダメな政治家がたくさんいるのかとか、なぜ投票率がこんなに低いのかなど政治に対する疑問はたくさんあると思います。そうした疑問を頭に置きながら読んで行くと非常に面白いです。基本的にはギリシア以降の政治思想の概説なのですが、エッセンスをしっかり書き込んでいるので食い足りない感じもないです。大学１年生〜政治学に素養のない社会人まで広い層に適しています。

著者の放送大学での講義をもとにして書かれた教科書．同様に書かれた著者の教科書には『政治学入門』もあるが，そちらも良書である． 　本書は，政治における特定の問題を中心に扱うのではなく，政治理論（＝政治現象を理解するための概念枠組み）を中心に扱う．

　国家論，権力論，自由論から社会主義の理論，さらには最新のゲームの理論まで，現代の政治を理解する上で重要なものを幅広く取り上げている．