『ピンク・フラミンゴ』や『セシル・B・ザ・シネマ・ウォーズ』など、絶えずスキャンダラスな作品を撮り続けるジョン・ウォーターズ監督が、自伝的要素を多分に盛り込みながらつづるカメラ小僧の青春。ボルチモアに住む高校生のペッカーは、カメラを片時も離すことなく、ガールフレンドや街の人々の写真を撮りまくる日々を過ごしている。やがて彼の写真が認められ、ニューヨークで個展を開くなどの成功を収める彼だが、その代償として自由に写真を撮れなくなってしまう。
エドワード・ファーロングがピュアなカメラおたくを好演。その他クリスティーナ・リッチなど異色キャストが脇を固めているのもウォーターズ映画ならではだが、いわゆる過激なシーンがまったくないのは、もっと異色ともいえるかも!?(的田也寸志)