功罪半ば
★★★★☆
5人目のメンバー、ブレインズの登場である。この事件を契機に探偵団のレギュラーに加わるのだが、それがシリーズの以降にもたらした影響は軽視できない。キャラクターが増え、また科学的な検証もある程度可能になったことで広がりも出たと思うが、逆に似たような性格のマガークやワンダとのいがみあいが頻繁になり、互いの良さを殺いでしまう雰囲気が濃くなったとも言える。個人的には、あくまでブレインズは局外協力者の立場を貫いて欲しかったところだ。この作品以前ではただの敵役のひとりにとどまっていたのだが。さて、この作品単体で評価すると、近所内のもめごとのスケールにとどまりつつ摩訶不思議な事件を題材にしているため、最後まで興味を切らせることなく楽しめる佳作である。