Night Divides the Day-Music of the Doors
価格: ¥827
ドアーズのキーボーディスト、レイ・マンザレクの倒錯した極彩色のオルガンの音に惹かれ、少年ジョージ・ウィンストンはそれと向き合ったというエピソードを御存知の方も多いだろう。3年ぶりとなる今回のオリジナル作品は、彼がティーンエイジャーであった1960年代に、当時の不安定な世情から生まれる絶望や狂気を見事に表現したバンド、ドアーズのカバー集である。
ピアノ・ソロということであのドアーズ独特の焦燥感や緊張感というのは薄れているものの、演奏とともにウィンストンの思わずこぼれる笑みが見えるようである。男はいつも少年である…とかいう、何かのコピーを思い出した。(春野丸緒)