大柄の男が生活のために女装する時、セクシーかつ頑丈な靴が見つかることは千金にも値することだ。ローラ（キウェテル・イジョフォー）、ドラッグクイーンでまたの名をサイモン、が、父親の靴工場を相続した堅物のチャーリー・プライス（ジョエル・エドガートン）に靴探しの救いを見出す。伝統的なローファーやウイングティップ製作では採算がとれず、チャーリーはローラにキンキーブーツを作ってやることを同意するが、その出来映えがあまりに見事だったので彼女と一緒に商売をはじめる結果となる。自分達よりもっと男らしいドラッグクイーンから命令されることを嫌がる下品な労働組合員など、彼らは幾度か障害にぶつかる。そして、靴工場を高価な分譲アパートメントに改造しようと目論む、不動産業界で働くスマートなチャーリーのガールフレンド。この映画にはそれほどの目新しさはないものの（タイトルが暗示するようなシーンもなし）、事実に漠然と基づいたこの英国作品は非常に愉快で、コメディ好き、そして靴好きを喜ばせるだろう。(Jae-Ha Kim, Amazon.com)