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民主国家vs専制国家 激突の時代が始まる

価格: ¥318
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
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論調を変えた? ★★★☆☆
読みやすい良書ではあると思う。
しかし、5年前に刊行されたインパクトのある前著(邦題、『ネオコンの論理』)と読み比べると、一貫した論理、政策提言にはなっていないような印象を受けた。ただ、私はケーガン氏の書いたものを常に目にしている訳ではないので、氏の考え方や主張そのものが変わったのだと断言することは出来ない。
いずれにしても、ケーガン氏は大統領選で敗れたマケイン上院議員の外交政策顧問だとのこと。ブッシュ政権初期に出された氏の論文や著書とは異なり、オバマ政権となった現在のアメリカの外交政策に与える影響は、あまりないのかもしれない。
必要な認識 ★★★★★
「冷戦後にイデオロギー対立で勝った自由民主主義が世界中を席巻し、明るい未来が訪れる」といった、F.フクヤマ氏の「歴史の終わり」に代表される意見は多くの方によって反証されていますが、この本の論調も大きな視点ではそれらと大差ありません。

 しかしおもしろかったのは国際社会についての認識で、
「(介入・制裁などにおいて)解決のために召集される国際社会はもはや存在しない」(P.141)と言い切っている点である。
 
 ケーガン氏は経済や環境などのグローバルな問題にも言及してます。それらにおける問題を解決するためにはこの本の述べるような名誉と屈辱に根ざした深い対立軸をあらかじめ想定して臨む必要がある。
 
 わかりやすく、かつ適度な分量なので、対立軸を認識・理解するためにはこの本は役立ちます。しかし、一歩進んで、具体的な政策を考えている方には物足りないと思います。
 私にとっては5点(大満足)でした!