なお著者HP(http://www.is.tsukuba.ac.jp/~sakurai/index-j.html)に載っている誤植は割愛する。
著者HP掲載正誤表の間違い
・p.106 下から1行目 x=mod(x,2*2*pi) //Scilabでは modulo(x,2*pi)
→ p.107 下から1行目 x=mod(x,2*2*pi) //Scilabでは modulo(x,2*%pi)
・p.113 下から10行目 x=1.2 1.4 1.6 1.8 2.0]'
→ p.133 下から10行目 x=[1.2 1.4 1.6 1.8 2.0]'
正誤表以外
・p.20 上から1行目 第1列→第1行
・p.115 下から11行目 F=fft(f) → F=fft(f) //Scilabでは F=fft(f,-1)
・p.195 Herimte→Hermite
MATLABの紹介本は世の中に数多溢れており、Scilabのみに焦点を絞った方が良いのにと思いながら読み始めた。ところが分かったのだ。Scilabにはインターネットや書籍に山ほどあるMATLABのプログラムを取込む命令が用意されていた。その意味でもMATLABとScilabの実行例を並べての掲載に納得した。また慣れればMathematica に比べてもそれほど遜色がないのではと思えてきた。
「Scilab導入本」として意味合いを持たせ、全体の構成についても説明したほうが良かったと思う。「数値計算本」としてはアルゴリズムとMATLAB/Scilabによる実行の組合せに成功している。