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明智光秀〈中〉 (人物文庫)

価格: ¥13,001
カテゴリ: 文庫
ブランド: 学陽書房
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織田家へ ★★★★☆
諸国放浪の末、朝倉家に仕官の口を得たものの、旧態然として新参者を嫌う朝倉家ではあまり活躍の場もなく、寧ろ厄介者扱いされる始末で、光秀に取っては不遇な時代が依然として続きます。そんな光秀に、斉藤氏を破って遂に美濃に入り、「天下布武」の朱印を使い始めた頃の信長が光秀の噂を聞きつけ、何度も仕官を促してきます。光秀は牢人中に信長の噂を散々聞いているのですが、「彼だけには仕官するまい」と頑なで、美濃と尾張は隣同士であるにも拘らず、どんな窮乏のときにも一度も仕官を試みていません。しかし、足利義昭の上洛の援助を巡って朝倉家保守派との溝が深まり、朝倉家を出て行かざるを得なくなった光秀は遂に織田家を頼ります。
光秀の能力を直ぐに見抜いた信長は、「使える道具」として調略、朝廷・公卿との連絡、合戦、接待などありとあらゆる場面で酷使します。どうしても認めることの出来ない人間を主人と仰ぎ、しかもその人物に才能を見いだされ、開花させられ、疲弊させられていくという現実に屈辱さえも感じながら、光秀は信長の為に東奔西走の大活躍をします。

比叡山焼き討ちで意に染まない殺戮を命じられ、苦渋とともに信長への殺意さえも覚えた光秀は、因縁深い比叡山山麓の坂本の町で織田家家臣初の城持ちになり、悲願の桔梗一揆再興を果たすのですが、そのときの、
「すまじきものは宮仕えかな」
という嘆息が印象的でした。

相変わらず暗い、暗いけれど読み応えのある中巻。
信長をかなり悪し様に書いているので、信長好きの方は注意。
正義の光秀 ★★★★★
光秀ファンにとって、イメージ通りの知と正義の光秀が活躍します。おすすめです。
信長ファンにはちょっと辛いかもしれませんが、NHK大河ドラマ「国盗り物語」や最近の大河での信長像も信長の冷酷で非道な面が強調されています。それと同様と思ってください。

中巻では苦労したあげくようやく見つけた仕官先・朝倉家に仕え、足利義輝暗殺を機に義昭との接点がうまれ、そして宿命の信長の家臣になります。信長のもとで活躍する中、非道で狂気の信長に光秀は心を痛めはじめます。
私の想像ですが、本能寺の変は決して信長に対する個人的な怨恨ではなく、ましてや天下をとろうとしのでもありません。ただ信長の暴虐でこれ以上国が混乱するのを防がねばならないという純粋な「正義感」からやむなく行ったことだ、と信じています。あくまでも私論ですし、そうあって欲しいという希望です。
この巻は織田信長の凶悪さが出てきます。 ★★★★★
 信長ファンにはあまりお勧めできないです。ただ、私にとってこの信長は新鮮でした。違う面も見られるのでいいかもしれません。ただ、これが本能寺への布石になっているとしたら少しがっかりです。明智光秀がナゼ織田信長に刃を向けたか、真実はわからないけれど、この本では怨恨説を取っているのかと推測させられます。
 これで下巻のオチが違ってたらそれはそれで面白いんですが。