インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Mulholland Drive - O.S.T.

価格: ¥1,769
カテゴリ: CD
ブランド: Warner Spec. Mkt. UK
Amazon.co.jpで確認
   デヴィッド・リンチ監督のキッチュなラウンジ・ミュージックと情感たっぷりのミッドセンチュリー・ポップへの強い傾倒が、一過性の流行や単なる皮肉ではないことはこれまでにも証明されてきた。むしろ頻繁に、彼の映画の中では、音楽が不安定な精神を表現する主軸になっている。
   映画『マルホランド・ドライブ』のサウンドトラックは、いつものリンチらしいモチーフ(アンジェロ・バダラメンティの不気味な感じのシンセとオーケストラの音に、リンチ自身の手による均衡を欠いたコンポジションがあちこちに散りばめられた、あの意味深で陰鬱な雰囲気)全開で、さらに独特の不吉な感じもよく出ている。
   バダラメンティはまず手始めに、神経質な音色のオーケストラのスイング曲<1>で変化球を投げている。そしてその後にじわじわと、陰惨で前衛ゴシック調な音の世界に引きずり込んでいく。その暗い沼地できらりと光る泡のように沸き上がって見えるのが数曲のポップなチューンだ。デイヴ・カヴァナーがラウンジ風にした<6>、ソニー・ボーイ・ウィリアムスンが憂鬱なブルース調にしたウィリー・ディクソンの<7>、清らかな感じの<8>と儀礼的な曲調の<11>などがそれだ。
   さらにリンチ自らがジョン・ネフと共作した<12><13><16>の3曲は、「アングラ系ラウンジ・ミュージック」とも言えるような出来。映画の緊張感をさらに盛り上げて、この邪悪な魅力に満ちた映画音楽のカクテルにぴったりの付け合わせになっている。(Jerry McCulley, Amazon.com)