前作『Los Logos』と『Dos Logos』は、ロゴの絶え間ない進化を記録していた。この過去2冊よりもいっそう充実した『Tres Logos』を見ると、ロゴデザインにおけるイラストレーションやストリートアートの影響がますます目立ったものになり、これまでのような抽象的な目印ではなく、装飾的なパターンのロゴが増えていることがわかる。さらに、企業がいままで以上に大胆にロゴを活用し、特定のスタイルや魅力でブランドを印象付けるようにもなっている。
完全なインデックス付きでテーマ別にまとめられた本書を見れば、ロゴの活用法とその使用分野との関係がよくわかる。前2作と同じく、この『Tres Logos』も、ロゴという類まれな視覚言語と、世界中のデザイナーによるスタイリッシュなロゴ制作方法の奥義を探り、何千もの実例を示しながら、「制作者」の個性的なアプローチに関する情報を提供している。
『Tres Logos』は、ロゴデザインの現状や進化を紹介する、最先端アートのビジュアル百科事典だ。