ロスのハリウッド時代のナンバー(「Touch Me in the Morning」、「Endless Love」)は本作中もっともつまらない音楽と言えるが、スマッシュ・ヒットしたディスコ・チューン(「Upside Down」、「I’m Coming Out」、「The Boss」)はスマートで色あせない魅力を持ち、シュープリームスのシングル曲(「You Keep Me Hangin’ On」、「Reflections」)に負けていない。アルバムの最後に置かれている「Hangin’ On」のリミックスは、コンテンポラリーな作風でありながら、すでに時代遅れという感じ。ただし、ロスがいいプロデューサーにめぐり合えば、もう1度ダンス・フロアにカムバックできそうだと思わせるものがある。ベースメント・ジャックスあたりと組んでみてはどうだろうか? (Rickey Wright, Amazon.com)