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災厄を運ぶ男 (キャラ文庫 み 3-7)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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ああ、こんな人生も話もあるんだな、と少し目からウロコ ★★★★★

妻も子供もいるしどうなるんだ、この展開……、と最後まで予想がつかなかった一冊で、完璧な正当派ハッピーエンドが好きな読者にはわだかまりは残るかもしれませんが、そうでなければかなり目からウロコ状態のおススメ作品。

ヤクザまがいの金貸しをしている、元来育ちがよく美形の性格おかしい戸田と、その攻めが昔から好きで実は半分ストーキングまがいをしていた一般的幸せにいた秀一。
戸田に実は少しずつ人生を戸田と絡むように仕組まれて、最後には体も心も奪われていく秀一。
妻と子供とのありふれた幸せをまた得ようと努力しているはずなのに、次第に心は戸田を捨て切れなくなっていく。その落ちていく過程がじわじわとゆっくり執筆されていてページを繰るたびにのめり込んでいく感じです。

最後はちょっと逃避行気味で、現実的じゃないところもあるんですが、それを差し引いても面白いお話。

厄介な男、戸田と生きていく決心をした一般ピープル秀一が、実は芯が強くていざというとき頼りになるという、人間の本質の違いがあらわになる設定も面白かった。
うーん ★★★☆☆
くせがなく全体的に読みやすかったです。
しかし、最初はすらすらと読めたのですが、クライマックスに近づくにつれなんだか話をすごくひっぱってる感があり飽きてきました。

最後の結末が納得できず、ふわっとした感じで終わってしまったのが残念です。
読み終わった後、もやもやしました。

イラストがとてもきれいだったことと、全体的には読みやすかったので☆3です。