フレッシュ
価格: ¥1,835
いかれきった『There's a Riot Goin' On』に続き1973年にリリースされた本作は、まさにタイトル通りのフレッシュさで多くのファンを驚かせた。前作にあったけだるく偏執狂的なサウンドは薄れつつあり、それに代わって、のんきなまでの楽観主義が「If You Want Me to Stay」「In Time」といったトラックのすべての音で輝いているように聴こえる。そして、新加入のラスティー・アレンとアンディー・ニューマークのリズムセクションに支えられ、バンドはルーズでファンキーな音を奏でている。また、ドリス・デイの「Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)」のカヴァーにはスライの偏屈なユーモアが再び姿を現している。ただ残念なのは、このあとスライが二度と本作の半分も"フレッシュ"なアルバムを作らなかったことだ。(Dan Epstein, Amazon.com)