25年前に発表された作品です。懐かしい!
当時“ファンタジーは子供向け”と世間一般には、信じられていた。というか、信じこませる風潮があった様に記憶しています。
25年前、原本を購入したきっかけは、本屋で立ち読み中に初対面の女子高生が「この漫画、面白いから読んでみて。」と手渡されたのです。そのまま立ち読みで読了後、購入した思いで深い作品です。
内容は‘妖精国の騎士’と比較すれば児童文学てき色合いが濃いいのは、世相からくるもので仕方ありません。現在なら作者が、どう表現するのか……。
少年少女の皆さんに安心してお薦めします。私は25年前に薦められたことを感謝していますが、皆さんは読後どう感じられたのか楽しみです。

54巻にものぼる超長編作『妖精国の騎士』の主人公たちの子孫が活躍する冒険譚です。
妖精国の連載が始まる前に描かれていた作品で、雑誌のページ割り当ての関係からか現在ほど細かい描写にはなっていませんが、妖精国とあわせて読むと思わずほくそ笑んでしまう箇所もちらほら。また、『空の迷宮』をはじめとするアーサーロビンシリーズもあわせて読めば、著者の作品世界の奥行きの広さを垣間見れます。ぜひご一読ください!!

2003年11月に46巻が出る大長編「妖精国の騎士」のラストを待ちきれない方にお勧めをします。全1巻でとても読みやすいと思いますよ。

著者の遠大な「三剣物語」という構想のなかでは「妖精国の騎士」は第２部、この物語は第３部です。「妖精国」のローゼリィの子孫にあたるキャラクターが見られますよ。気になる第１部と第４部は著者の中であたためてあるようです。完成の日はまだまだ先のようですが、「妖精国の騎士」が50巻完結とご本人のコメントがありますので、もうすぐ着手でしょうか？

しかし、加筆・修正された文庫版が一番クオリティの高い「完成形」となるので、「妖精国」の連載が終わっても作品としてのハイクオリティの追求を重視されるかも知れませんね。